スライダーポーチとは?素材や用途、利点を解説!
100均ショップや雑貨店の店先には、たくさんの種類のポーチが売られています。その中でも利便性と機能性の高さから一定数の人気を集めているのが「スライダーポーチ」です。
スライダーポーチは、ポーチの入口の部分がスライダーやジッパーになっているため中身が密封できるケースのことで、外からでも容易に中身が見えるクリアタイプのものからメッシュ加工されたのもの、そしてかわいいプリント柄まで数多くの種類があります。また企業や商品ロゴ等を印刷し、販促物・商品パッケージとして活用されることもあります。
今回はスライダーポーチの特徴や、便利な活用方法、さらにはビジネスで活用する利点について詳しく紹介します。
スライダーポーチとは?
スライダーポーチは、別名スライダーとも呼ばれています。一番の特徴はポーチの入り口部分がファスナー形式になっており密封できる点です。
カバンの中に入れても中身がポーチから飛び出してしまうことがないため、特にボトル類や小物の保管に大変便利となっています。何度も開け閉めする前提となりますので、フィルムはNY/LLDPEのラミネートフィルムや、LLDPEの単層フィルムが多く採用されています。
スライダーポーチの素材
スライダーポーチの材質は「LLDPE」と呼ばれるポリエチレンのフィルムが多く使われております。LLDPEとは「linear low density polyethylene」の略称で日本語にすると「直鎖状低密度
ポリエチレン」となります。
シーラントフィルムと呼ばれるフィルムで、熱シール性に優れ、耐寒性もあります。
印刷適性は高くなく、突き刺し強度も弱いため弊社ではNY/LLDPEの構成を推奨しております。
NY/LLDPEには下記の特徴があります。
●印刷適性が良い
●防水性や酸素透過度が低い
●透明度が高い
●突き刺し強度が高い。
●柔軟性がある
●開け閉めしてもシワになりづらい
上記以外にスライダーポーチの製造に用いられる素材には、PVC(ポリ塩化ビニル)、EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)がありますがPVC,EVA素材ともに手作業での製袋加工となります。そのため1枚当たりの単価が高価となるため、小ロット以外の製造には適していません。
スライダーポーチの形と大きさ
スライダーポーチの形はさまざまで、大きく分けて底にマチがあるものとないものに分類できます。
大きさも幅広く、切手などを収納するのに適した小さなサイズのもの、長方形でペンケースとして用いるのに適したもの、さらにはそのままバッグ代わりに持ち歩けるA5サイズのものまでさまざまなものが市販されています。そのため自社のノベルティー商品としてオリジナル製品を制作する際にも、予算や用途に応じて幅広い選択肢があります。
主にノベルティー商品として人気があるとされるのは通帳サイズ(200mm×115mm)で、このサイズはバッグに入れてもそのままでも持ち運びがしやすく、さらに最近ではマスク入れとしても使用できる点が人気の秘密となっています。
特徴がある形のスライダーポーチも多いです。一般的なペンケース型のほか、ポーチ内に仕切りがありポケット式になっているものもあります。このタイプの場合、コード類はなどそれぞれの仕切りの中に個別に入れることでポーチの中でコードが絡むことを防げるほか、腕時計などを複数入れて持ち歩く場合にも、ポーチの中でお互いぶつかりあって傷がつくことを防げます。
スライダーポーチの用途
では実際に、スライダーポーチはどんな用途に使われているのか、その実例をいくつか紹介します。
用途1 旅行用ポーチ
スライダーポーチが一番活躍するのは、旅行の場面かもしれません。旅行用の荷物の場合整理整頓を徹底させるためにもこうした小袋は何個あっても便利であり、さらにスライダーポーチの多くが透明や半透明なため、外から中に何が入っているのかひと目でわかる点も大変便利です。
また機内持ちこみ用の液体を入れる時。機内に持ち込める液体の容量には限度が設けられているため、必ず入管の際の荷物検査でチェックを受けることになります。その際スライダーポーチは透明なので、わざわざ開けて中身を確認する必要がないので検査時間の短縮になります。さらにスライダーポーチに保管すれば、飛行中に気圧の変化で万が一中の液体がボトルから漏れ出すようなことがあっても、他の荷物を汚す確率を減らせます。ただし機内持ち込み物は各航空会社により規定がありますので、しっかりと公式情報を確認してください。
温泉や大浴場に化粧品類を持っていくときにも便利なほか、マスクや消毒液など感染対策グッズをひとまとめにする場面でも活用されています。
用途2 濡れた衣類の保管
スライダーポーチは防水性に優れているため、大きめでマチのあるタイプを選択すれば、ビーチやプール、さらにはジムに行った際に濡れたタオルや水着、着替えなどを入れて持ち運ぶことができます。
ただし濡れた衣類を長時間入れっぱなしにするとカビが生えるなど、衣類を劣化させる恐れもあります。あくまで一時的な保管にとどめましょう。
用途3 キッズ用品入れ
公共交通機関を使って子連れでお出かけをする際には、子ども用の荷物が増えてしまうことは避けられません。そこでスライダーポーチを活用して子ども用の荷物をひとまとめにしておけば、必要な時にすぐに取り出すことができて便利です。
具体的な活用例としては、車内や機内で子どもが遊ぶためのお絵かき道具などをひとまとめに入れる、食べこぼして濡れたエプロンを保管する、など。おむつやウェットティッシなどを一回分ずつ入れておけば、身軽にトイレへと持ち運ぶことができます。
用途4 コード類の保管
スマホやデジカメからタブレット端末、果てはイヤフォンまで、気づけば私たちは充電が必要な電化製品に取り囲まれています。こうしたコード類を絡ませることなく保管するためにもスライダーポーチは活躍します。
ビジネスやお出かけ用の普段使いバッグ、旅行時のトランクケースはじめ、さまざまな場面で役立つはずです。
用途5 文具類の保管
ペンケース型のスライダーポーチも多いため、保管用としてだけではなく、ペンケースとして使用されるケースも多くあります。またペンに限定せず、散らかりがちな文具の小物類の整理にも活用されています。
文房具を多く持ち歩く方なら、種類別に小分けして複数のポーチを持ち歩くのもよいでしょう。
企業がスライダーポーチを活用する利点とは?
企業がノベルティーや商品パッケージとして、スライダーポーチを活用する利点は多くあります。
まず上記のように多様な用途に活用できる上、かさばらないことから、ユーザーにとってスライダーポーチは何個あっても困りません。ノベルティーや販促用品としてもらった場合、喜ぶ方が多いです。
さらに素材に直接プリントできるため、上からシールを貼っただけの場合と異なり洗っても剥がれてしまう心配がなく、宣伝効果が長続きするというメリットもあります。そのためアパレルなどで商品をスライダーポーチに入れて販売すれば、再利用時に宣伝効果も期待できます。
最近はSDGsを意識するユーザーも多く、プラスチック系素材のグッズに対する風当たりが強まっていますが、EVA素材のスライダーポーチの場合、前述のように塩素を含まず焼却してもダイオキシンが発生しない点からも、環境配慮型の商品・ノベルティーとしてアピールすることもできます。
株式会社ヤマガタグラビヤでは、サイズや用途が異なる各種スライダーポーチの受注生産を行っています。御見積やサンプル作成のご依頼も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
関連ページ:スライダーポーチの製品紹介
まとめ
スライダーポーチはユーザーにとっては何個でも欲しい便利なグッズであり、提供する企業にとっては比較的廉価で製造でき、高い宣伝効果が長期間に渡って得られることが期待できる、まさにWin-Winのグッズです。
ユーザーに喜ばれるスライダーポーチを上手に活用して、企業イメージや売り上げアップにつなげましょう。