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平袋とは?
包装に大活躍する平袋の種類や用途を解説

構造はシンプルながら、食品・医薬品を筆頭に多種多様な製品に適した多彩な包装をできることから、「用途が広くて奥が深い包装」と言われているのが「平袋」です。ここではその多彩な種類と用途、特徴などを解説します。
 
 

平袋とは

平袋とは、原料のシートを2つに折り、開口部の端を熱で溶着したシンプルな構造のポリ袋のことです。平袋は文字通り「平らな袋」で、マチ(ガゼット)がありません。 また小判抜き袋のように取っ手の穴がないので、通常は袋を下から持ち上げて運びます。
一般的には書籍や雑誌、文具、薬品、小物等の雑貨店などで使われます。
厚みが少なく、サイズが小さいものが多いので単価も安価です。
関連ページ:平袋の製品紹介
 

袋の歴史

今では紙袋もポリ袋も幅広く普及しており、昔からあったように感じている方もいるかと思います。実は、紙袋もポリ袋も歴史は浅く、OPP袋やCPP袋などに代表される「ポリ袋」が登場する以前は、紙袋が主流でした。紙袋も日本に初登場したのは1920年頃で、100年程度しか経っておりません。それ以前は藁、麻布、木桶が製品の包装、保護を担っていました。国内で紙袋を初めて開発したのは王子製紙の前身である林商会で、アメリカの企業が1923年に世に出した紙袋を見本として、国内でも同じような包装資材を作りたいと開発したのが始まりといわれています。補足として、最初に製品化された日本製紙袋の用途はセメントを入れる袋でした。当初からかなり丈夫に作られていたのがわかります。
 
そこから包装資材の主流が紙袋からプラスチック製にとって代わったのは1970年頃。石油からプラスチックを合成する技術が急速に発展していき、長らく「ビニール袋」の愛称で親しまれてきました。しかし、素材が「ポリ塩化ビニル」であったビニール袋は後に燃やすとダイオキシンを発生することがわかり、やがて燃焼しても無害な「ポリエチレン」製の袋にとって代わります。この燃焼しても無害なポリエチレン製の袋こそが、OPP袋やCPP袋なのです。
 
なお、OPPとはOriented Polypropyleneの略でまたの名を「二軸延伸ポリプロピレンフィルム」で、ポリプロピレン製の素材を縦横に伸ばして腰の強さを引き出した素材。一方、CPPとはCast polypropyleneの略で別名「無延伸ポリプロピレンフィルム」。OPPとは違い、素材そのままでパリっとした硬さはなく、やや柔らかいのが特色。今は、これらの素材からできたOPP袋、CPP袋がビニール袋にとって代わっています。
関連ページ:OPP袋とは?
 
  

平袋のメリット

平袋には様々なメリットがあり、次の2点に集約できます。
 
(1)多種多様な製品を個別包装できる
平袋はシンプルな構造だからこそ、多種多様な製品を多彩な形態で包装できるので、各々の製品に最適な形での包装が可能です。それにより製品の出荷から店頭陳列までの保護性が高まります。さらに包装の仕上がりが綺麗なので、店頭での製品訴求効果も期待できます。
 
(2)食品の長時間・広域流通が可能
フィルムをしっかり溶着するタイプの平袋であれば、不活性ガスを充填できます。食品の場合は酸化と雑菌増殖を防ぎ、食品の鮮度と賞味を長期間保持可能です。これにより食品の長時間・広域流通が可能になっています。
なおこれらのメリットは、以下の原則を守っていることが前提となります。
 
 

包装の役割と「適正包装7原則」

平袋をはじめとする包装には次の3つの役割があります。
 
(1)包装対象物の品質保持
  1. 包装対象物の品質保持と、流通の全プロセスにおける製品の破損を防ぐ
  2. 包装対象物が食品・飲料の場合は、包装により鮮度・賞味期限の長期化を図り、食品廃棄ロスの発生率を低下させる
 
(2)輸送効率を高める
  1. 包装により包装対象物の効率的な輸送を図る
  2. 包装対象物を包装することにより山間部、島嶼などの遠隔地にも配送しやすくする
 
(3)情報伝達の一翼を担う
  1. 包装により包装対象物の情報を適切に表示すると共に、他の製品との混同や異物の混入を防ぐ
 
これらの役割を踏まえ、当時の通産省と日本包装技術協会商業包装適正化推進委員会が1972年に策定したのが、次の「適正包装7原則」です。
 
  1. 原則1:内容物の保護または品質保護が適切であること
  2. 原則2:包装材料および容器が安全であること
  3. 原則3:内容量が適切であり、小売の売買単位として便利であること
  4. 原則4:内容物の表示または説明が適切であること
  5. 原則5:内容物以外の空間容積が、必要以上に大きくならないこと
  6. 原則6ː包装費が内容物に対して適切であること
  7. 原則7:省資源および廃棄処理上適当であること
 
平袋は包装材加工メーカー各社が、それぞれの努力により多彩な種類の包装材を開発してきたこともあり、ある意味でこの7原則を具現化した包装材の1つと言われています。また7原則をガイドラインに、条例で独自の「包装基準」を定めている市区町村も少なくありません。
 
 

平袋を用いた包装の特徴

平袋を用いた包装の主な特徴として、次の3点が挙げられます。ただし包装の状況により、多少特徴が異なる可能性もあります。
 
(1)個別包装による製品の品質保持
平袋は製品を個別包装することにより、製品出荷、物流倉庫保管、配送、店頭陳列の製品流通の全プロセスで、外的要因や環境変化によるダメージから自社製品の品質を守ることができます。特に食品の場合は、消費者がそれを口にするまで出荷当時の鮮度と賞味を保ち、食品の廃棄ロス防止にも繋がります。
 
(2)自社製品の情報提供による販売促進
平袋は製品を個別包装することにより、自社製品の販売促進効果もあります。例えば、消費者に注目されやすい包装デザイン・印刷により自社製品を視覚的に訴求することができます。包装の表面にメーカー名、生産日、品質保証期限、製品の素材、使用方法、不具合があった場合の問合せ先など、消費者が知りたい基本的情報を記載することで自社製品の信頼性を高めることも可能です。
 
(3)製品流通の効率と利便性向上
平袋は製品を個別包装することにより、製品流通の全プロセスで効率と利便性が向上します。例えば、製品を箱詰めする時は、平袋を隙間なく箱に収納できる形状にすることで、箱詰め効率が上がり、配送・店頭陳列時のコスト・労力を圧縮できます。また開封すればそのまま食べられる、服用できる、使用できるなどで、消費者の利便性を高めることも期待できます。
 
 
 

まとめ

今回ご紹介した平袋は、最もシンプルで、多様な包装への対応が期待できる袋です。
 
平袋をはじめ包装資材は丹精を込めて開発・製造した自社製品を、最適な状態で自社ユーザに届けるための重要なツールとなっています。そのためにも業歴が長いが故に様々なノウハウを蓄積し、豊富な納入実績とその経験に基づき自社に最適な製品包装の提案をしてくれる、優良な包装材加工メーカーを自社の包装パートナーに選ぶと良いでしょう。


本社所在地
株式会社ヤマガタグラビヤ
【大阪本社】
〒581-0038
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TEL:072-949-9456(総務)
FAX072-949-4608(新)
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なりました。
旧FAX番号は廃止と
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